7.経営管理
・経営管理とは
従業員の生産性を高めたり、よりよい成果を上げるための管理技術のことを経営管理といいます。マネジメントという場合もあります。
経営管理の代表的な手法にPDSサイクルと3Sがあります。
これらは効率的&合理的に物事を行うための手法として秘書業務にも応用できるので、基本的な考え方を理解しておきましょう。
・PDSサイクル:
PDSとは「計画(PLAN)」「実施(DO)」「検討(SEE)」の3つの要素の英語の頭文字を組み合わせたものです。
仕事をより効率的に無駄なく進めるためには、この3つのステップを踏む必要があると考えられています。
・まず、仕事の「計画」を練ります。
・そして、計画に沿って仕事を「実施」します。
・その後、実施した仕事の成果の「検討」をします。
そうして見つかった問題点や改善点を改め、次の新たな計画に反映させていくことで、より高い生産性を追求出来るようになります。
・3S
「専門化(Specialization)」「標準化(Standardization)」「単純化(Simplification)」の3つの頭文字から3Sと呼んでいます。
これにより仕事の効率を改善できます。
・専門化:
専門的な技術を必要とする業務を、それに関して精通した人が集中して行うことをいいます。
仕事の効率化や精度の高さが期待出来ます。
・標準化:
繰り返し行う仕事を画一化し、それに従って仕事を遂行することをいいます。
例えば、何度も作成する文書をワードファイルでテンプレート化しておく、などです。
仕事のロスやミスの削減、作業時間の短縮化などの効果が期待できます。
秘書の仕事も標準化によってかなり効率化を図ることが出来ます。
・単純化:
仕事を極力単純化することで、誰でもミスなく実施できるレベルにまで落とし込みます。
また、単純な反復作業を機械化することで効率化を図ることが出来ます。