2.電話のかけ方・受け方へ

・電話をかけるときの手順

  1. 電話をかける前に準備する。
    • メモ用紙、筆記具を用意する。
    • 話のポイントをメモする。
    • 必要な資料があれば準備する。
    • 相手の電話番号を確認する。
  2. 相手が出たら——
    • 最初に、こちらの社名・部署名・名前を名乗る。
    • 名乗った後は簡単なあいさつをする。「いつもお世話になっております」
  3. 用件を告げる。
    • 用件の表題を話し、相手の都合を聞く。
      例)「○○の件でお電話差し上げたのですが、今よろしいでしょうか」
    • 用件を要領よく話す。
  4. 用件が済んだら——  
    • あいさつを述べた後、静かに受話器を置く。
      例)「貴重なお時間を割いていただき、ありがとうございました。失礼いたします」

・電話の受け方

電話を受ける際の目的は、相手の用件を正確に聞くことです。必ずメモを取リ、相手が話し終えたら要点を復唱するようにしましょう。記憶のみに頼ろうとしてはいけません。

そのため、電話の呼び出し音が鳴ったらメモ用紙と筆記具を用意し、左手で受話器を持って、右手でメモする準備をするといった習慣付けが大事です。

なお、電話を受けた側にも用件があるときは、かけた側の用件が済んでから話を切り出すのがマナーです。

・用件を聞く際に気をつけること

相手の用件を聞くときは、次の5W2Hの要領でメモをするようにします。

  • ・When=いつ(日時)
  • ・Where=どこで(場所)
  • ・Who=誰が、誰に(人物)
  • ・What=何を(目的)
  • ・How=どうする(方法)
  • ・Why=なぜ(理由)
  • ・How much=いくらで(予算)

・上司に代わって先方の担当者を呼び出す

上司に代わって取引先に電話したり、取引先からかかってきた電話を上司に取り次いだりすることは、秘書がよく行う仕事なので基本をしっかりマスターしておきましょう。

上司に代わって先方の担当者を呼び出すには、
 ・まず先方に電話をかけ、
 ・先方の秘書か代理人が出たら、先方の呼び出しを頼み、
 ・先方の秘書が取り次いでいる間に上司に代わる
ようにします。なお、先方の担当者を直接呼び出す際は、呼び出し音がなったらすぐに上司に変わります。

先方の担当者が不在の場合は、先方の秘書か代理人に在社時間を聞いておき、後でかけなおします。また、伝言を頼むときは、電話に出た方の名前を聞いてメモしておきましょう。

・受けた電話を上司に取り次ぐ

  • 「誰からか(場合によっては用件も)」を確かめてから取り次ぐ。
  • 上司が在席していても「いる、いない」は軽々しく口にしない。
  • 上司に相手の「名前と用件」を伝えて取り次ぐ。
  • 上司が取り次ぐのを拒否した場合「申し訳ございませんが、あいにく○○は離席しております。いかがいたしましょうか」などと言う。

・上司が不在の時の電話の受け方

  • 上司の不在を告げ、どのようにするか相手の意向を聞く。
  • 伝言があればメモをし、要点を復唱・確認した後に自分の名前を告げる。
  • 初めての人からの電話は、用件を聞いて伝言の有無を確認し、相手の電話番号を聞いておく。
text0800