11.会計・財務
・会計・財務
企業の会計は、大きく管理会計と財務会計に区分されます。
・管理会計:
経営管理に活用するための会計のこと。会社内部のためにあります。
・財務会計
外部の利害関係者に報告するための会計のこと。
企業の資本の変動を記録・計算して、一定期間の経営状態と一定時点の財政状態を明らかにしたものです。財務会計は最終的に財務諸表(決算書)としてまとめられ、決算期などに株主に対して報告されます。
財務諸表には「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」「株主資本等変動計算書」が含まれます。
・貸借対照表
企業の一定時点における財務状態を表したものです。
バランスシートとも呼ばれ、資産・負債・純資産を複式簿記と呼ばれる手法にて一覧表示します。
この一覧表は左右に分かれていますが、右側には「負債」と「純資産」が、左側には「資産」が表示されており、左側の「借方」と右側の「貸方」は必ず一致します。
・損益計算書
企業のある一定時点の経営成積を示したものです。
損益計算書によって、その期間に企業がどれくらい利益を得たのか、あるいは損失を出したのかが一目で分かります。
・キャッシュフロー計算書
一定の会計期間における企業の資金の増減を、営業活動・投資活動・財務活動ごとに区分して表示したものです。
営業活動によるキャッシュフローでは、事業活動によって得た資金の増減を表します。
投資活動によるキャッシュフローでは、固定資産や有価証券の取得や売却など投資活動による資金の増減を表します。
財務活動によるキャッシュフローでは、株式や社債の発行、社債や借入金の返済など資金の調達や返済に関する資金の増減を表します。
・株主資本等変動計算書
会社の純資産の変動を表す計算書のことです。
新規出資や利益や損失による純資産の増減などを記録したものです。