8.来客・紹介・見送りの要領とマナー

・来客接待の要領とマナー

来客を応接室に通したらできるだけ早くお茶を出しましょう。

上司が応接室に来る前に既に来客にお茶を出しており、上司が来て再びお茶を出すようなときは、 来客のお茶も再度一緒に入れて出し、最初に出していた来客のお茶は下げるようにします。

また、上司と来客に出す湯飲み茶わんは同じものを使います。

・お茶を出すときの手順と注意事項

  1. お茶を運ぶ。
     ・湯飲み茶わんと茶たくは別々にして盆に載せて運ぶ。
       ※配るときは、茶わんを茶たくに載せて出すこと。
  2. 応接室に入室する。
     ・部屋に入るときは軽くノックする。
     ・入室したらその場で「失礼いたします」と言って一礼。
     ・盆をテーブル(ある場合はサイドテーブル)に置く。
  3. お茶や菓子を配る。
     ・上座の上席から順に「どうぞ」と言葉を添えて配る。
     ・一緒に菓子も出す時は、菓子を先に出す。
     ・客から見て左に菓子、右側にお茶が並ぶように配置する。
     ・各自の正面に湯飲み茶わんの模様が向くように置く。
     ・木製の茶たくは、木目が横になるように置く。
     ・お茶をこぼした場合は「失礼いたしました」と言って付近で拭く。
  4. 退出する。
     ・お茶を出し終わったら盆を脇に抱えて持つ。
     ・「失礼いたしました」と一礼してから退室する。

・紹介のマナーとルール

初めての客を上司に紹介する場合などは、秘書が紹介役を務めます。紹介の基本的なマナーを心得ておきましょう。

紹介の順序は、目下の人から目上の人の順で紹介するのが原則です。 来客と社内の者では年齢や役職に関係なく、来客が常に上位で社内の者は下位になります。

  1. 最初に社内の者を来客に紹介する
  2. 次に、来客を社内の者に紹介する。
    例)「こちらが、常務の山田でございます」
    例)「こちらは、 ○○株式会社営業部長の○○様でいらっしゃいます」

・見送りの要領とマナー

来客の見送りも大切な仕事です。秘書が来客を見送る場合は、「失礼いたしました」「ごめんください」などと言ってお辞儀(敬礼)をするのが基本です。

  • 自席で見送る場合
    立ち上がり「失礼いたしました」と言ってお辞儀をします。

  • エレベーターの前で見送る場合
    来客がエレベーターに乗ったら「ごめんください」と言ってお辞儀をします。ドアが閉まるまで笑顔で見送りましょう。

  • 外に出て車を見送る場合
    あいさつをして車が見えなくなるまで見送りましょう。
text0900