4.企業活動と役割
・企業の目的
企業の目的は「利益の追求」です。なぜなら企業に資金を提供した出資者は、企業活動によって得られた利益の配当を期待しているからです。
従って、出資者から資金を得た企業は、社会に物やサービスを提供して利益を上げ、それを出資者に還元しようとします。
利益を上げられないような会社には良い人材は集まらず、企業活動は停滞してしまいますから、利益を上げるのは必須です。利益どころか損失を出すようだと、企業の社会的信用はなくなり、人材が流出したり、銀行が借り入れを受け入れてくれなくなったりして、経営が行き詰まってしまいます。
・企業の役割
企業の役割は大きく以下の3つがあります。
・利益を得て出資者に配当を還元する
・市場によい商品やサービスを提供して消費者の二一ズに応える
・従業員やその家族の生活を保障する
・企業経営と経営者の責任
企業の利益の追求という目的のため、経営者はそのために「物・金・人・情報」という経営資源を合理的に活用していく必要があります。
しかしながら、企業経営は簡単なことではありません。どんなに消費者が欲しがるような製品を開発しても、タイミングが合わなければまったく売れないということもあります。中東の紛争で急に原油が高くなるなど、経営は社会情勢に左右されることだってありえます。
それでも、どのような理由があろうとも関係なく、経営者は利益を上げることが責任です。株主などの出資者から結果責任を問われ続けるのです。
・利益の配当
企業が経営計画を達成して経営が成功した場合、利益を得ることが出来ます。
この利益はどのように使われるのでしょうか。株式会社の場合、使い道は以下のようになります。
・税金の支払い
・次期の経営計画に要する資金
・株主への配当
・社内留保金として企業内に積み立て