6.秘書の種類
・秘書の種類
組織の中の所属や上司の職種によって、秘書はいくつかの種類に分類することが出来ます。
所属による分類、上司の種類による分類、担当任務による分類の3つが主な分類です。
・所属による分類
・個人付秘書:
どの部門にも所属せずに、特定の個人の専属秘書をする場合、個人付秘書と呼ばれます。命令系統が一つなので仕事の範囲が明確なのが特徴です。欧米の企業に多く見られます。
・秘書課秘書:
秘書課に所属する秘書を秘書課秘書と呼びます。
社長や副社長などのトップマネジメントを担当するケースが多いです。一人で複数の上司を担当する場合もありますし、秘書課に所属していても特定の上司を専属で補佐する場合もあります。直属の上司は秘書課長です。
・兼務秘書:
上司が統括する部門に所属し、部門内の業務もこなしつつ、上司の補佐役も兼務する秘書を、兼務秘書といいます。部長や課長といったミドルマネジメントを担当する場合がほとんどです。
・チーム付秘書:
プロジェクトチームや研究部門などに所属し、その集団を担当する秘書をチーム付き秘書といいます。チーム活動をスムーズに行うためのサポート役であり、特定の個人ではなくチーム全体を補佐する役割を担います。
・上司の職種による分類
・役職の高い公務員を補佐する秘書:
大臣や政府高官の秘書官
局・課長を補佐する秘書
都道府県知事の秘書
国会議員の秘書
・自由業や専門職の秘書:
弁護士秘書
病院の秘書
公認会計士秘書
税理士秘書
作家の秘書
タレントの秘書
外資系企業の秘書
大使館の秘書
企業の日本支店長秘書
外交官秘書
●担当任務による分類
・直接補佐型秘書:
専門的知識を持ち、上司のブレーンとして業務に関することまでアドバイスをしたり意見を述べたりする秘書。時には上司に代わり関係者と面談するなど、専門的な見識を持ち合わせていることもあり、一定の範囲内で上司の業務を代行する場合もあります。参謀型秘書とも言います。
・間接補佐型秘書:
通常、企業で秘書と呼ばれるのはこちらのタイプです。上司の周辺雑務をこなすなど間接的に上司を補佐する秘書のことをいいます。女性が多く、副官型秘書とも呼ばれます。