10.依頼と断り方

・依頼の仕方

依頼は相手に何かを頼んで協力を求めることなので、依頼を快く引き受けてもらうには、日ごろから良好な人闇関係を築いておくことが大切です。

また、依頼する場合は、単に自分の要望だけを述べるのではなく、相手が協力しようという気になるように話す必要があります。

・依頼する際の留意点

相手の性格や人柄、またその人の心理状態や仕事の状況などを踏まえて、効果的な依頼の仕方をすることが大切です。そのためには以下のようなことに留意しましょう。

  • 依頼内容の要点をまとめておき、難易度、必要時間などを事前に把握しておく。
  • 熱意をもって誠実に話す。
  • 相手に応じた話し方を考える。

・依頼の仕方のポイント

  • 話を聞いてもらえるような切り出し方をする。
    目上の人や取引先などには低姿勢で頼むようにしましょう。
    同僚や後輩には「実は、頼みたいことがあるのだけれど...」などと切り出します。
    依頼する相手がまず話を聞こうという気持ちになるようにするのがポイントです。
  • 依頼する相手の自尊心に訴える。
    「あなたにしかできないことを頼みたいのだけど」などと相手の自尊心に訴えることも重要です。
    相手への信頼感を強調することで相手の心が動きます。
  • 自発的に協力しようという気持ちを起こさせる。
  • 仕事の仕方を示す。
    「このようなやり方をすれば、うまくできると思うけど」などと仕事の手順や進め方を具体的に示して、相手の不安感をなくすようにしましょう。

・断り方

ビジネスの場では、相手の依頼や申し出を断ることも多いです。

断るときは以下のようなことに留意し、できるだけ相手にダメージを与えないように十分配慮するようにしましょう。

  • 相手の話を最後までよく聞く。
    相手の話に耳を傾け、できれば協力したいという気持ちで応対しましょう。

  • 断る理由を話す。
    なぜ協力できないのか、事情をきちんと説明し、理解を求める姿勢も重要です。

  • 納得させる。
    互いに感情的なしこりが残らないようにすることが重要なので、代案を考えるなど、相手が納得するように気を使いましょう。
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